身体を温める乾燥しょうが
以前放送された「ためしてガッテン」にて、
「夏冷え解消!しょうが 使い方が間違ってた!」が取り上げられていました。
◆しょうがに体を温める効果はあるのか?
番組では、普通のしょうがと乾燥させたしょうがを比較する実験を行なっていました。
普通のしょうがを食べた場合は、指先の温度は上がったものの、深部体温は下がっていました。
この結果で、普通のしょうがには、体の中から体を温める効果があるわけではないということがわかりました。
しかし、乾燥しょうがを食べた場合、普通のしょうがの場合と異なり、指先の温度を上昇させたにもかかわらず、深部体温はほとんど下がらないという結果が出たのです。
つまり、この結果によると乾燥しょうがには、体を温める効果があるということが分かりました。
◆乾燥しょうがが体を温める理由とは?
・普通のしょうが(生のしょうが)
ジンゲロールという成分が含まれており、生姜を食べると、胃や腸で吸収されて、血液中に入ります。
ジンゲロールには、手や足の末端で血管を広げて、血液の流れを良くする効果があるといわれています。
これによって、手や足が温まるのです。
しかし、深部体温は下がってしまうそうです。
※本草綱目(中国の薬学書)には、生のしょうがには、「解熱作用(熱を取り除く)」があると記述されています。
・乾燥しょうが
生のしょうがを乾燥(または加熱)させると、ジンゲロールの一部がショウガオールという成分に変化するそうです。
ショウガオールには、胃腸の壁を刺激して、胃腸の動きが活発になり、おなかの中で熱を作り出す働きがあります。
乾燥しょうがは、ジンゲロールとショウガオールの2つの働きによって、全身を温めてくれるそうです。
※本草綱目(中国の薬学書)には、乾燥しょうがには、「中を温める」「寒冷腹痛を止める」と記述されています。
※乾燥したしょうがは漢方薬に使われているそうです。
◆乾燥しょうがの作り方
生のしょうがを厚さ1~2mmにスライスして乾燥させるだけです。
【乾燥方法】
1.室内放置で1週間程度
※かびてしまうおそれがあるので注意。
2.天日干しで1日干す
3.電子レンジ(600W)で7分(50gの場合)
※番組での測定の結果、電子レンジがショウガオールの量が一番多くなったそうです。
※ラップをしない。
※乾燥しょうがは刺激が強いため、一度に大量に食べることを避けてください。
※乾燥しょうがを水やお湯に入れてもショウガオールがジンゲロールに戻るということはないそうです。
◆乾燥しょうがスープ
【材料】
•水 600ml
•乾燥しょうが 2g
•鶏がらスープの素 小さじ1/2
•塩 小さじ1/2
•しょうゆ 小さじ1/2
•卵・わかめ お好みで
【作り方】 材料をすべて入れて、一煮立ちさせて、完成。
■黒酢&しょうがドリンク
•乾燥しょうが 25g
•グラニュー糖 30g
•氷砂糖 20g
•黒酢 600ml
材料を瓶に入れて、毎日少しかき混ぜ、10日ほどでのみごろになるそうです。
※炭酸水200mlに黒酢大さじ1で割る。
◆しょうがラー油
•オリーブオイル 150ml
•塩 大さじ1/2
•砂糖 大さじ1/2
•乾燥しょうが 25g
•干しえび 25g
•粉唐辛子 大さじ1
•にんにく 一片
【作り方】
1.フライパンの火は弱火か中火にしておく。
オリーブオイルを半分入れ、塩・砂糖を溶かすようにする。
2.みじん切りした乾燥しょうが・干しえびを入れ、粉唐辛子・にんにく(みじん切り)を入れる。
3.残りのオリーブオイルを足し、全体から泡が出てきたら、出来上がり。
◆しょうがチャーハン
•牛挽肉 100g
•乾燥しょうが 10g
•紹興酒 大さじ1
•塩 小さじ1/2
•オリーブオイル 大さじ4
•卵 2個
•ご飯 400g
•砂糖 小さじ 1/2
•こしょう 少々
•万能ネギ 3本
【作り方】
1.ボウルに牛挽肉、乾燥しょうが、紹興酒、塩を入れ、手で混ぜる。
2.鍋は強火にしておいて、オリーブオイルをひき、1を入れる。
3.卵、8秒後にご飯を入れる
4.砂糖、こしょう、万能ネギを入れる。
健康食材として大ブームの「しょうが」。
「抗酸化作用」「免疫力アップ」「冷え性対策」、さらに「ダイエット」「アルツハイマー予防」の効果まで報告されている。
ところが、これまでのしょうがの食べ方は体にとって逆効果だった。
実は、普通のしょうがに“ある一工夫”を加えると“究極の健康効果”を生みだし、おいしさもアップする“ウルトラしょうが”に変身する!
科学の力でわかった、しょうがの新しい使いこなしを伝える。
ショウガの健康効果について取り上げられていました。