冷え性改善コンサル 藤江巧真 コラム

冷え性改善コンサルタントの改善コラム

 

身体を温める食べ物と冷やす食べ物

 
 
身体を温める食べ物と冷やす食べ物についてお話しします。
 
 
◆体を温める食物と、冷やす食物
 
古来より中国では、体を温める性質を持つか、冷やす性質をもつかという観点から、すべての食べ物を「熱・温・平・涼・寒」の5つに分類し、これを「食性」と呼んでいます。
おおまかには、温・熱をまとめて「温性」、寒・涼をまとめて「冷性」とし、「平」とあわせて全体を3分類して、冷え性の人には、温性の食物を多めに、冷性のものを少なめにとるといった指導を行っています。

 
◆食性を利用して、体のバランスをコントロール
 
大切なことは、食性を利用して体のバランスをコントロールすることです。
冷え性だからといって、体を温めるものだけ食べればいいわけではありません。
体を冷やす食品は鎮静作用もあるため、 火を通したり、体を温める食品と組み合わせて、上手にバランスをとりましょう。
 
体を温める食べ物、中間の食べ物、体を冷やす食べ物は次の表を参考にしてください。
 

 
温性の食事は、体を温めるだけでなく冷えた状態から回復しやすくしてくれる。食性を科学的に調べるため、女子栄養大学と北里研究所が共同で行った実験をご紹介します。
 
 
◆温性の食品を食べると、血液循環がよくなって体があたたまる
 
まず健康な女子大学生8人(20.6±0.7歳)に、体を温めるとされる温性の食事(1812kcal/日・温性食品の重量比53±13%)を5日間とってもらいました。
この食事は、もち米、あじ、鶏肉、しょうがなど温性の食品の割合が、ふだんの食事の約3倍になっています。
 
その結果、温性の食品を食べたあとは、安静時の体表温度が高くなることがわかりました。
 
 
◆いったん冷えても体表温度が回復しやすい
 
次に冷水に手を30秒間つけて、そのあとの体表温度の変化を比較しました。
すると、温性の食品を食べた人は、冷水に手をつけたあとの体表温度の回復率が高くなることもわかりました(グラフ参照)。
 
以上のことから、温性の食品を食べると、体が温まるだけでなく、いったん冷えても、体温が回復しやすくなることが確かめられたのです。

 

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