食事と生活習慣病 はじめての栄養学

知っておきたい はじめての栄養学と身体の知識

 

食事と生活習慣病

 
生活習慣病とは、食事や運動、ストレス、喫煙、飲酒などの生活習慣がその発症・進行に深く関与する病気の総称をいいます。
生活習慣病には、糖尿病、高血圧症、脂質異常症、肥満、心臓病、脳卒中などがあります。以前は成人病と呼ばれていましたが、成人病は子供の頃からの悪い生活習慣によって起こることがわかり、1996年に厚生省が「生活習慣病」と改称しました。
 
日本人の死亡原因は、脳卒中や虚血性心疾患(心筋梗塞など)の循環器病とがんの割合が多くなっています。その多くは生活習慣が関係する生活習慣病です。
糖尿病、高血圧症、脂質異常症などを放置しておくと、動脈硬化が急速に進み、循環器病やその他重症の合併症に進展するおそれがあります。
また65歳以上の要介護の原因にもなっています。
そのような状態にならないために、今から生活習慣病の予防が大切になります。
 
不健康な生活習慣→生活習慣病→重症化・合併症→生活機能の低下・要介護状態
   
日本人の寝たきり原因No.1(37.9%)は?
日本人が寝たきりになる原因はさまざまですが、その第1位は「脳血管疾患」であることがわかっています。
しかも37.9%と圧倒的な割合を占め、高齢によるものや骨折・転倒などの他の原因を大きく上回ります。
脳血管疾患には、脳の血管が破れて起こる「脳出血」「くも膜下出血」や脳の血管が詰まってしまう「脳梗塞」などがあります。
神経細胞の集団である脳は部位によって細かく役割が決まっているので、ここで血管に異常が起きると、それまで司っていた機能を失ってしまうケースがあります。体が思うように動かせなくなったり「寝たきり」になってしまうのは、このためです。
脳血管疾患は主に、動脈硬化や高血圧などが進行して起こる病気です。
つまり、生活習慣の改善や治療を継続して血圧値やコレステロール値をコントロールしていくことで、発症のリスクを抑えることができます。
毎日の食事のバランスや運動不足に注意して、病気を未然に防ぐことが大切になってきます。
 
食事と生活習慣病

 
   
「いまは元気だし生活習慣病なんて関係ない」と思っているあなたも、不規則な生活やストレスによって体は少しずつむしばまれているかもしれません。
「食生活」「運動」「休養」「飲酒」「喫煙」の5つのポイントから少しづつでもライフスタイルを改善していきましょう。
 
今後、今まで以上に健康の価 値が高まっていくことは間違いありません。
今から栄養学や健康に興味を持ち、 今できるこ とを実践することで 多くの家庭に今ある幸せを 守って欲しいと考えています。
 
 

はじめての栄養学

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